
都祁地域の夏の一大イベントといえば毎年お盆の週末に開催している「つげ夏まつり」。友達と一緒に出かけたり、家族みんなで参加したり、地元小中学生のアンケート調査結果をみても、参加率の高いイベントです。都祁出身の大人のみなさん子どもの頃から毎年参加しているという人、帰省の楽しみに参加しているという人も多いのではないでしょうか。
イベント運営で活躍しているのは、奈良東商工会青年部のみなさんです。都祁出身者や地元で商売をしながら、熱意を持って地域に関わる30代から50代までの男性22名(2025年時点)が所属しています。青年部会長の中西一平さん曰く「都祁盛り上げ隊」。消防団を兼任する人も多く、夏まつりを中心に地域の要望に応える実働部隊として、つげ夏まつりも支えています。


お話を聞かせていただいたメンバー。写真は左から)27歳の頃から青年部に属する村田龍彦さん(49歳)、2025年つげ夏まつり実行委員長・中西宏彰さん(50歳)、青年部に入って10年目の青年部会長・中西一平さん(39歳)
つげ夏まつりは、交流センターを会場に、ダンスパフォーマンスや抽選会、盆踊りでは都祁音頭を守り伝えるために女性部のみなさんが会場を盛り上げています。そして、フィナーレに花火が盛大に打ち上げられます。コロナ禍の2年間は祭りを中止しましたが、その翌年には花火だけの夏まつりを復活。都祁地域のいつもの夏が戻ってきてみなさんに喜んでもらえたそうです。今では120発もの花火が打ち上がり、近隣からの来場者も増えています。予算は、補助金と地域の事業者さんの協力金があってこそ。協力金は一口5000円から。毎年事業者さんのところへ1軒ずつ足を運び、約150件もの事業者さんからの協力を得ています。事故のないように安全に開催することはもちろんのこと、協賛金集め、事前準備、会場設営、駐車場の整備、ブース展開まで、準備と運営に全力で取り組んでくれている様子がうかがえました。



「時代とともに変えていかないといけないこともありますが、その中でも楽しんでもらえる企画を考えていきたいです。メンバーもギリギリの人数で、一人でも欠けると厳しい状況ですが、今後も縮小ではなく、せめて横ばいで開催していけたらと思います」と、メンバーのみなさん。今年も、楽しみにしている子どもたちや住民さんのために、よろしくお願いします。
